私は2012年10月1日に起業しました。
当時私は33歳。
会社員時代から引き継いだ顧客が1社(月々15,000円)あっただけでそれ以外は無収入です。
今考えればスキルもかなり中途半端でした。
安定した収入を捨ててまで起業した理由は、
会社に属するのが苦手だった
そんなネガティブな理由です。
起業して7年ほどたちますが、理由なんて何でも良いです。
必要なのはその理由を曲げない意志力にあります。
この記事では
- 起業したいけどあと一歩がでない
- 起業したいけどうまくやっていけるか不安
そんな方に読んでいただきたい記事です。
起業に必要なのは意志力?私が脱サラして起業したたった一つの理由
私が起業した理由になるきっかけは、2人の対象的な社長との出会いです。
起業するきっかけを与えてくれた【ワンマン社長】
元々、私は20代前半は定職にも全くつかずバイトして辞めての繰り返しでしたが、26歳から6年間務めた会社があります。
当時、ホリエモンのライブドアが全盛期だった頃、世の中はITベンチャー企業というのが流行りでした。
私がたまたま入社できた会社もITベンチャー企業。創設して間もない会社で私が最初の正社員でした。
私が在籍していた6年の間に会社は急成長。
東京・名古屋・大阪にも支社ができ社員数も7,80名ぐらいまで増えました。
そんな中で中間管理職もやらせていただいて本当に良い経験をさせてもらった会社です。
今となっては感謝しかしていないですが、ベンチャー企業を想像以上に大変でほぼ仕事一色の毎日でした。
当時の社長はやり手ででした。
会社を短期間で急成長できたのは、この社長の手腕によるところは大きいです。
その一方で社内ではひどかったです。
- 社員を人と思っていないんではないかというような発言
- 自分の思う通りにならないと怒鳴り散らす
- 会社の空気を悪い風にあっという間に変える
私は、中間管理職で最初の3,4年間はほぼ社長の側近に近い形で働いていたため風当たりが相当強かったです。
負けず嫌いな性格もあって、社長にもかなり反抗していましたけど最後の1年ぐらいは疲れてきってしまって心が病んでしまい精神科に通ってました。
社長の前で、報告をしようとしても怖くて何を話しているの分からなくて真っ白になってしまう事もありました。
そんなところもあり精神的に限界を迎え、退職することになりました。
起業するきっかけを与えてくれた【目指すべきところがない社長】
その後、1年半ほどですが、小さな地域を相手にしたIT関連企業にご縁があって入社しました。
社員は私を入れて3名程の小さな会社です。
この時の社長は、人当たりが良く外でも会社の中でも良い人・・・
だと思っていました。
前者の社長とは違っていてビジネスに対しての前向きな姿勢を感じない社長でした。
会社の指針・方針が全くない。
これにはびっくりしました。
社員はどこに向かって進んでいけばいいのか分からないのです。
こんな企業が成長していくことはまずありえないでしょう。
また、更にひどかったのが会社としての当然の機能ができていなかったこと。
- 給料日が平気で守られない
- 税金の処理が間違っている。
- 社長の責任を社員に押し付ける。
自分が社長になれば良い
この両極端な二人の社長を見て、正直な所、会社に嫌気がさしました。
会社に所属する。という事はどこに行っても気に入らない人とも我慢して仕事をしていくことになる。
実際にその会社に入ってみないと会社の風土や社長の在り方も分からないものです。
どこに入社しても博打のようなもので、自分の性格上どこに入っても不平不満を言ってしまうと考えました。
そんな事なら自分が社長になれば良い
それなら全て自己責任で誰にでも文句言わないですむ。
これが起業した理由でした。
前者の社長は仕事面では到底及びませんが、後者の社長はこんな人でも社長がやれるなら自分でもできる。という自信が後押ししたのもあります。
起業する理由と意志力
私の経験上、脱サラして起業する理由はなんでも良いと考えています。
「好きな事を仕事にしたいから」という前向きな理由でも良いですし、私みたいに「会社に不満がある」という理由でも良いです。
気にしなければならないのはその理由に至った背景です。
私の場合は、自分で起業するしかない。という事を経験から導き出しました。
理由の背景は、しっかりあります。
私が起業した後もぶれる事はありませんでした。
理由自体はなんでも良いですが、その理由の背景にあるものが強固な意志力を作ります。
なんとなく起業したいではなく、理由・背景についてはしっかり持っていた方が良いです。
私も起業して7年立ちますが、この気持ちは今も変わっていません。
起業という選択ができた今は、2人の社長には感謝しています。
いかがでしたでしょうか?
この7年間の間で私の周辺でも同じように起業していつの間にかいなくなっていた方もいます。
起業して成功する可能性は決して多くありません。
そこで生き残るか、去るのか
そのカギは自分自身が握っている部分が大きいです。
まずは自分自身で起業したい理由について見つめなおしてみてはいかがでしょうか?